2014年8月6日水曜日

ちぃずの仲間達26:穴井千尋〜実は多才な愛されキャプテン〜

 ということで、今回のお題は、みんな大好き穴井キャップ。今やすっかり「ぽんこつキャップ」としてのキャラが定着した彼女の魅力について、改めて語ってみようかと。
 私の中で彼女は「クール系からカワイイ系への転身」で評価を上げた数少ないメンバーという意味で、非常に興味深い存在である。当初、彼女は「博多のクールビューティーめざすっちゃん」と言っていた訳だが、いつの間にやらこのキャッチフレーズは封印され、メイクや髪型も徐々に「ふんわりフェミニン系」へと転換していき、気付いたら、クール系とは真逆の「アイドルオーラ全開の正統派美少女」に変貌していた。
 最近、昔のあるY動画を見返していて気付いたのだが、どうやら彼女の旧キャッチフレーズは、お母さんと一緒に考えたものだったらしい。その当時は「自分は普通のアイドルとは違うから」と自己認識していたらしいが、そこで「クールビューティー」という路線を選択した背景には、おそらく「キャプテン=しっかり者=クールビューティー」でなければならない、という意識があったのであろう。
 しかし、実際の彼女のキャラは実は全く真逆だったというか、今にして思えば、彼女は誰よりも明確な「正統派アイドル」の資質の持ち主だった。では、なぜそんな彼女が「しっかり者のキャプテン」にならざるを得なかったのかと言えば、おそらく結成当初のチームHの中で、彼女以外の高校生二人がどちらも「飛び道具」的なキャラだったが故に、実質的に彼女以外のキャプテンの選択肢がなかったからであろう。そして、彼女をキャプテンにしてしまったことで、彼女が本来の身の丈に合わない「クールビューティーキャラ」を志向せざるを得なくなったのは、ある意味で不幸な巡り合わせだったのかもしれない。
 しかし、その状況は、指原移籍によって一変する。私は当初、さっしーという「圧倒的カリスマ」が赴任したことで、一番立場的に困ることになるのは現キャップのちひろんだと思っていたのだが、むしろさっしーが「先導役としての実質的リーダー」を務めることになった結果、ちひろん自身は「ちょっとドジな愛されキャプテン」という、彼女の本来あるべきポジションに収まることが出来たように思える(無論、その背景には、百貨店などを通じてのさっしーによる「ぽんこつキャップいじり」があったことは言うまでもない)。
 ただ、キャプテンとしては「ぽんこつ」と言われている彼女ではあるが、純粋に一人のメンバーとしての能力は、実はかなり高い。歌は(少なくとも今の博多基準の中では)文句無しに上手いし、ダンスもしなやかで見てて心地良い。そして、「ツナガール」「秘密」で見せた瑞々しい自然な演技からも分かる通り、実は女優としての才能も持ち合わせている。しかし、そんな「表現力の高さ」が人気に直結するとも限らないのがアイドル界の現実であり、むしろ、「隙」や「脆さ」があった方がファンの支持を得られやすい傾向も確かに存在する。
 その意味では、結果的に彼女がキャプテンに就任せざるを得なかったことで露呈してしまった「まとめ役としての未熟さ」が、彼女の「実力派パフォーマー」としての印象を弱めていることは、むしろ「アイドル」としての彼女にとってプラスに働いているようにも思える。ちひろん自身がそのことをどう考えているのかは分からないが、少なくとも今は、「皆に愛されるぽんこつキャップ」であり続けることが、彼女自身にとっても、HKT全体のバランスにとっても、最も望ましい状態であろう。
 いつか卒業して、芸能人として独り立ちすることになるその日まで、その「ぽんこつ」のヴェールの下で、じっくりと着実に「表現者としての下地」を鍛えてくれればいい。それが「ちひろん型ウイルス」に染まってしまった身としての、素直な気持ちである。

2 件のコメント:

  1. こんばんは。

    「ふしだらな夏」と「Don't disturb」では,どうしても穴井さんに注目してしまいます。

    とてもセクシーですよ。

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  2.  確かに。ああいった「しっとりと魅せる曲」だと、彼女のしなやかなダンスと、あの独特の表情に惹かれますよね。青ガ公演は色々と賛否両論みたいですけど、穴井キャップの魅力を引き出す楽曲が多いことは間違いないと思います。

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