2014年3月5日水曜日

劇場に出られることの幸せ

 私は「梅本泉単推し」ではあるが、グループ単位で語るのであれば、HKTと同じくらい、地元のSKEのことも好きなので、私のぐぐたすではSKEのメンバーも何人かフォローしている。
 そんな私の「SKE内のお気に入りメンバー」の一人である加藤るみが、数日前に「公演出場300回」を達成したと書かれていた。正直、私は驚いた。

「え? まだ300回しか出てないの?」

 HKTの一期生の中には、300回越えのメンバーは何人もいる。加藤るみはSKEの2期生(本店換算なら「幻の8期」とほぼ同期)なので、5年近く在籍している(つまり、博多1期生のほぼ2倍)。しかも、彼女は(最近は釣り雑誌への露出で存在感を発揮しているとはいえ)別にそれほど外仕事がある訳でもなく、どちらかというと「公演要員」的なポジションなのだが、それでも、キャリア半分以下の博多一期生に負けているのである。
 まぁ、彼女の場合はまだ分からなくもない。というのも、彼女は二期生の中で唯一、旧チームSに昇格したメンバーなのである。旧チームSはエース集団だったこともあり、メンバーのスケジュールを確保するのが難しい以上、公演の数自体がどうしても他の公演に比べて少ないのだ。だから、非選抜組もその巻き添えで出演する機会が減ってしまうのも理解出来る。
 だが、そう思って納得していた私をもっと驚かせたのは、もう一人の私の「お気に入りメンバー」である4期生(本店換算なら11期とほぼ同期)の山下ゆかりである。彼女のぐぐたすによると、どうやら彼女は昨日の公演で、ようやく「200回」に到達したところらしい。彼女のSKEとしてのキャリアは約3年であり、所属チームも「E→K II」なので、むしろ公演数はSKEの中では多い筈。しかも、彼女もなかなか運営に推してもらえない不遇のメンバーのため、外仕事も少なく、E 2nd公演では(おそらく唯一の)皆勤賞だった。そんな彼女ですら、在籍年数半分以下のちぃず(昨日で249回)よりも出演回数は少ないのである。
 とはいえ、これも冷静に考えてみれば、それほど不思議な話ではない。山下ゆかりが加入した当初のSKE研究生は大所帯であり、そこから比較的早い段階でチームEが結成されて、実質的な「(チーム研究生を含めた)4チーム制」に移行している。つまり、この時点で出演する機会は、実質的に「4分の1」でしかない。SKE内の他のチームに比べれば出番が多いとは言っても、せいぜい全体の3割程度であろう。これに対して、ちぃずを初めとする博多研究生の場合は、まだ実質2チームしかない状態で、チームHが途中から開店休業状態になっていたので、ほぼ毎日のように公演に出続けることが可能となったのである(しかも、なかなかK IVが結成されなかったので、その期間がかなり長い)。

 それに加えて、博多二期生にはもう一つ、ラッキーな要素がある。それは、彼女達の公演が、かなり初期の段階からDMMで高画質配信されている、ということである。DMM配信が始まる前の時代の公演は300人弱の観客の眼に留まるだけだったが、DMM配信されることによって、世界中どこからでも見ることが出来るようになった。しかも、当初は画質も粗く、MCのアップ時以外は誰が誰かも分からないレベルの映像だったのだが、HKT配信が始まる頃にはすっかり改善され、テレビの歌番組と大差ないレベルの高画質で彼女達の公演を見ることが出来るようになったのである。
 よく、劇場公演に通っている人達は「公演の素晴らしさはDMMでは伝わらない」と言っているし、おそらくそれは、「実際に公演を見た人」の言い分としては正しいのだろう。だが、「公演に行ったことがない身」にとっては、このDMM配信だけでも十分に楽しい。正直、テレビの歌番組で長時間雛壇に座って、一曲歌わせてもらえるだけの「選抜仕事」よりも、2時間近くにわたって歌って踊って喋って楽しませてくれる公演の方が、ファンとしては圧倒的に楽しいのである。
 無論、DMMは有料なので、新規ファン獲得のためには、確かにテレビに出る必要はある。しかし、既に48Gに興味を持っている人々の中から「推しメン」に選んでもらうためには、テレビ出演よりも劇場公演の方が遥かに優位である。そんな恵まれた環境の中で、短期間で200回以上も公演出演機会を貰えた博多二期生は、本当に恵まれていたと思う。三期生が加わり、チーム編成も変わって、これから彼女達を取り巻く環境がどう変わっていくのかは分からない。ただ、この恵まれた環境の中で培った経験を、今後も様々な形で生かしていってほしいと思う。

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