2013年8月21日水曜日

ちぃずの魅力4:バラエティ

 ちぃずは、芽瑠不在時の公演での自己紹介MCにおいて「仕切り役」を担当することが多い。全体をまとめる時の彼女は、一生懸命声を張り上げる分、ややカミカミになることはあるが、基本的には「無難」に進行する。それは彼女自身の「お題トーク」の時も同様で、それほど大ウケも大シケもしない、ほどほどに無難な内容で終わらせていることが多く、大事故上等でぶっ込んでくることが多い研究生MCの中では、やや地味な印象である。
 しかし、彼女自身にバラエティ能力が欠如しているかというと、決してそんなことはない。コレカラ初登場の時にちょりと変顔対決をしたり、唯一のあるY出演回で研ナオコのモノマネをしたり、生誕祭でも谷のヘリウム声を真似てみるなど、実は意外に芸達者な側面もある(実際、コンさんやLLRには「ボケ担当」と思われていた)。
 だが、どうやら彼女は、明確に「自分の尺」が与えられて「一芸」を求められた時にはそれを披露しようとするが、自らその「尺」を取りに行こうとする、ガツガツした貪欲さに欠けているらしい。それは、よく言えば「謙虚」、悪く言えば「臆病」とも言える。芸能人として大成するためには、他の博多メン同様、ある程度グイグイ攻める必要があるのだが、その点でどうしても遠慮しがちになっていまうところが、彼女の人気が今ひとつ伸び悩んでいる原因なのかもしれない。
 そんな彼女の性格故かどうかは分からないが、関東キー局のバラエティ番組への出演は「おでかけ」に一度出ただけで、その時も完全に空気のまま終わってしまっている(ただ、その回のおでセンが村重で、途中から山本華世が参戦したことで、そもそも村重以外のメンに殆どパスが出されなかった、という不運もある)。故に、百貨店・おでかけ・トンコツでしかHKTを知らない関東のファン層の中では、彼女の知名度は皆無に等しい。
 個人的には、公演パフォーマーとしての彼女が好きなので、バラエティでの活躍ばかりを重視する今の風潮に乗ってほしくはないのだが、上述の通り、決してバラエティ能力がない訳ではないので(実際、コレカラ・あるY・あん誰などでは、それなりに爪痕を残している)、それが全く評価されないまま埋もれてしまうのは、非常に勿体無い気もする。
 ちなみに、あまり知られていない事実だが、実は彼女は2期生で最初に「グイグイ選抜」に入ったメンバーでもある。まぁ、これは単に「村重の言うことを聞いてくれる人」を集めただけとも言われているが、一応、現時点での活動目的は「グイグイではない人をグイグイにする選抜」ということになってるので(これもただの後付けとも言われているが)、その一員として、少しでもグイグイ前に出る精神を身につけていってほしいと思う。

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