2013年10月14日月曜日

ちぃずの仲間達12:谷真理佳〜大胆かつ繊細な切り込み隊長〜

 昨日の舞ちゃんに引き続き、今回も彼女と同様「本来ならばもっと早く取り上げるべきだったメンバー」である谷について、今更ながらに語らせてもらおう。ちなみに、公式ニックネームは「まりか」らしいが、実際には殆ど誰も呼んでないというか、やはり彼女は(冨吉同様)「谷」と呼ぶのが適切だよね(あえて「谷真理佳」とフルネームで呼ぶのもアリだけど)。
 とりあえず、彼女が現在の博多研にとっての「最強の広告塔」であることは間違いないだろう。本店の番組にも呼ばれ、コメダにも映り込み、ひたすら「前へ前へ」のグイグイ姿勢で、良くも悪くも強烈な印象を植え付ける。中途半端にコアな他店ファンの中には、めるみおは顔と名前が一致しなくても、谷の顔は分かる、という人もいるのではなかろうか。そのように、臆することなく討ち死に覚悟で先陣を切って「他店」へと踏み込んでいく彼女は、まさに博多研の切り込み隊長である。
 もともと彼女の場合、加入当初から、「ちょりの親友」ということで、「きっと面白い娘に違いない」という高いハードルがあった訳だが、いつの間にやら、それをあっさりと乗り越えてしまった。実際、トークにおける彼女の滑り知らずっぷりは、他のバラエティー班では太刀打ち出来ないレベルだと思う(まだ引き出しが少ない気もするが、それは他のメンバーも同じこと)。
 そんな彼女の笑いを生み出す原動力は、圧倒的な「空気を読む力」であろう。一見するとKYキャラのように見せかけて、相手をイラつかせながらも、最終的には「しょーがねーなぁ、コイツは(苦笑)」というギリギリのレベルで止める絶妙なバランス感覚は、下手したら指原よりも上かもしれない。無論、失敗することもあるが、その反省を次の糧に出来る学習能力も持ち合わせている(実際、彼女のブレイクの最初の契機となったあるYでも、出演する度に着実に成長していった)。最近は、周囲のメンバーの証言で「裏ではよく反省して、不安がって泣いてる」ということが暴露されているが、その繊細な感性に基づいて何回も自分の中でシミュレートを重ねた上で生み出されたのが、今の彼女の芸風なのだろう。
 そして、そのトーク能力はメディアだけでなく、公演内のMCでも十分すぎるほどに生かされている。というか、冨吉やEPが覚醒する前は、研究生公演のMCは谷の独壇場だったと言っても過言ではない。一方、歌(というか、歌う時の声質?)に関しては正直微妙だが、総合的な表現力が高いので、なんだかんだで見ていて引き込まれるパフォーマンスが出来ていると思う。まさかの大抜擢となった「バラの果実」でも、あのハイレベルなビジュアルメンバーの中で、なんだかんだで地味に健闘していたのではなかろうか。
 ついでに言うと、「秘密」での演技も良かったし、あの器用さがあれば、本人が希望している声優としての成功も可能性は十分にある。そこまで起用に何でもこなせて、なおかつ、角度によっては稀に可愛く見えることもある彼女には、石原さとみというよりもむしろ、松浦亜弥的な天賦のマルチな才能を感じるようにも思えるのだが、さすがにそれは褒めすぎだろうか。
 最後に、ちぃずとの関係についても触れておこう。彼女とちぃずの関係で一番印象的だったのは、トンコツでの武井壮の回である。序盤ではモロにちぃずと被るカメラ位置まで出しゃばってきて、「おいおい、君はもう、これ以上前に出なくていいだろう」と、ちょっとだけ不快な気持ちにさせられた訳だが、その後の反省会では、なかなか自分から話を切り出しにくかったであろうちぃずに、自分から話を振ってくれる気配りを見せてくれたのである。この「大胆さ」と「繊細さ」を併せ持つ感性こそが、彼女を今の地位にまで押し上げた原動力なのだと、改めて実感させられた瞬間であった。

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