2014年5月22日木曜日

いもむchu!の明暗から読み解く「蓄積」の重要性

 昨日の速報発表、残念ながら、ちぃずは圏外に終わってしまった訳だが、その一方で、博多勢の躍進が目立った。中でもサプライズだったのは、もりぽの11位、Pちゃん&りこぴの上位進出、そして植木君のランクインだろう。とりあえず、今日はその中でも二番目の「ちぃずとも馴染みの深い二人」の健闘の持つ意義について考えてみようと思う。
 いもむchu!の面々は、よく「博多二期の干され組」として十把一絡げに論じられやすいが、実際には、りこぴ&Pちゃん(と谷)はParty公演の初日メンバーであり、そこから漏れてしまったトミヨシ&Eちゃんとは、実はスタートラインが異なる。ここ一年ほどの彼女達を見ていると、どちらかというと目立っていたのはトミヨシ&Eちゃんの「勢い」だが、それは彼女達がもともと「不利な場所からのスタート」であったが故に目立つだけで、初期の頃から公演出演率が高かったりこPには、それだけ長期間にわたって「ファンを獲得する機会」に恵まれていたと言える。
 今回の総選挙において、いもむchu!の明暗を分けたのは、その「劇場出演回数の差」なのではないか、というのが私の仮説である。無論、劇場公演に出るだけで票が入るなら、みなぞうやしなもんが圏外であることが説明出来ないので、それが全てという訳ではない。言うならば、りこPは「初期の頃から劇場で積み重ねてきた土台」+「いもむchu!としての勢い」の合わせ技で勝ち取った順位なのではないか、というのが、現場の事情を知らない私が「数字」と「ネット情報」だけを頼りに導き出した結論なのである。
 48Gでは、「過去を振り返るな」とか「積み上げてきた思い出は捨てろ」というスローガンがよく掲げられる。しかし、実際にはファンは「その時点での勢い」だけで投票先を決める訳ではない。この点に関しては、去年の総選挙特番の際に、クロちゃんが川栄の選抜入りの可能性を否定するくだりの中で語っていた発言が印象的である。細かい言い回しは違っていたかもしれないが、それは概ね以下のような内容であった。

「メディア露出でファンが増えても、そのファンが『この娘のためにお金を使おう』と思えるようになるには、もう1ステップが必要になる」

 そう、いくら一時的に話題に上がるようになって、自分の中で「推しの一人」として位置付けられるようになっても、それが「自分の私財を捧げるに値する存在」と思えるかどうかは、また別の話なのである。実際、私も去年の時点では、「ちぃず1推し」を宣言しつつも、選挙の時は他のメンバー(なおぽん、あいりん、きょん)にも票を分けてしまった。一人のメンバーに自分の全てを捧げるという覚悟を固めるだけの「熱量」が、まだ私の中で蓄積されていなかったのである。
 それから一年、私の中での「ちぃず推し」としての熱量は、十分すぎるほどに蓄積された。夏のドームツアー期に代理センターとしてほぼ毎日全力で牽引し続けたParty公演でのパフォーマンス。その中で無念の負傷休演から復帰後に見せた涙。その後も序列の下落に対して弱音を吐かずに頑張り続けた不言実行の心意気。そして(代役とはいえ)巡ってきた「MARIA」で聞かせてくれた最高の美声。それらの一つ一つが私の中で「思い出」として蓄積した結果、在宅だった私を映画館中継→握手会→ガイシコンへと導くことになったのである。もし、私が今も在宅のままだったら、今年もモバイル票とDMM票を入れるに留まり、劇場盤を十枚も買おうとまでは思わなかっただろう。私に(微々たる額とはいえ)金を使わせるに至った要因の大半は、DMMを通して得られた彼女の「劇場公演の思い出」の蓄積なのである。
 確かに、「積み重ねてきた歴史」だけに頼るのは間違っているのかもしれないし、それだけで全てが決まる訳でもない(だから当然、最終順位ではトミヨシやEちゃんがりこPより上に行くかもしれないし、まだ殆ど蓄積のない三期生がランクインする可能性だってある)。だが、それでも、長期に渡って劇場公演に出場し続けたことが、今回の彼女達の躍進を支えた「支持母体」を形成していることは間違いない。そして、そんなメンバーに「光」が当たる可能性を生み出せることこそが、年に一度の「総選挙」の最大の意義なのである。

 ということを踏まえた上で、最終的に私が言いたいことは何なのかというと、それは「ちぃずにも、ここから逆転出来るだけのポテンシャルは十分にある」ということである。りこPには及ばないものの、277回の劇場公演を通じて彼女が観客とDMM視聴者に植え付けた「ちぃずへの想い」の蓄積が、まだ動いていない彼女の「潜在的な票田」としてのファン層の心の中に眠っている可能性は十分にある(実際、去年の私はまだその「潜在的な票田」の一人にすぎなかった)。
 よって、既に「持ち弾」を打ち尽くした今の私がやるべきことは(友達にお金払って携帯貸してもらうとか、オークションに手を出すといった裏技もあるけど)、このブログを通じて、「まだ投票先を迷っている人々」に対して、彼女の魅力を訴え続けることである。ちぃずのことが少しでも気になっている人なら、検索でこのブログに辿り着く可能性は十分にあるだろう。その人々の心を動かせるような、持ってる票のうち1票だけでも「ちぃずに入れてもいいかな」と思えるような記事を、頑張って書き連ねていきたいと思う。どこまでネタが続くかは分からないし、スベって空回りするだけかもしれないが、それでも出来る限り、頭を捻って絞り出してみよう。今の私に出来ることは、それくらいしかないのだから。

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