2016年2月6日土曜日

映画見てきました

 正直、最初は観ようかどうかも迷ってたけど、水曜にちょうどいいタイミングで時間が出来たので、ふらっと見に行ってきました。もうそろそろ上映期間も終わるので、ほどほどにネタバレしつつ、思ったことを色々と書かせて頂こうかと。
 端的に言えば「主演:はるたん、助演:りこぴ、客演:歴代センターの皆さん」というコンセプトの映画かな、という印象。2時間という枠には限界があるので、発言する場面すら貰えなかったメンバーも多かったけど、そんな中で、はるたんにスポットを当てたのは正解だったと思う。誰もが認める功労者だからこそ、特に彼女に深い思い入れがある訳でもない私でも、この人選には素直に納得出来る(もっとも、私がそう思えるのは、推し卒業直後の悟りモードだから、というのもあるかもしれないけど)。
 劇場公演において、名目上の「レギュラー」である筈のさっしーよりも先に、「補欠」である筈のはるたんがポジションを覚えて、それをさっしーに教える、という状況は、冷静に考えてみれば明らかにおかしいのだけど、そうならざるを得ない今のHKTの理不尽な構造を、ある意味で監督自身が自虐的に説明していたのは、HKTのライトなファン層へのメッセージとしては、なかなか意義のある映像だったと思う。その上での最後のサプライズとか、やっぱりこの人は、ファンの心を掴む術を分かってるな、とも思わされた。
 ただ、私の中でそれ以上に心を動かされたのは、りこぴ界隈の人達の映像。映画館で泣いたのは、もしかしたら私の人生の中で初めてかもしれない。必死に頑張る可愛いアイドル達の涙よりも、彼女達を応援するおじさん達の涙にもらい泣きしてしまうようになったのは、私の感性がいつの間にか「在宅」から「現場」寄りになったことの証明なのかも(まぁ、今後しばらくはまた在宅に戻るつもりだけど)。
 一方で、K IV推しの人達にとっては、ちょっと今回の構成はH偏重に見えたのではないか、という危惧もある。やっぱり、チームが違うと、さっしーとしては取り上げにくいのかな。らぶたん、まどかあたりの個別インタビューが無かったのは、私としてもちょっと違和感。まぁ、時間の都合上、やむを得なかったんだろうけどね。あと、どうでもいいけど、村重ママが超絶美人すぎたのには驚いた。
 そして、最大の問題である「八月騒動」に関しては、微妙な言い回しでごまかされたような印象だけど、多分、これくらいが限界なんだろうな。とはいえ、なんだかんだで、誰一人ボカシを入れられることもなく、ちゃんと昔の映像も流れていたので、今はもう(少なくとも表面上は)遺恨は残っていないのだろうと思いたい。佐藤支配人体制の時代の話に関しても、もう少し掘り下げて欲しかったような、あれ以上は聞かない方がいいような、ギリギリのバランスの編集だったね。
 あと、選抜の基準についての諸々の話も面白かったけど、「ユニバーサルとしては、なこは入れたいんですよね?」の場面は、いらなかったと思う。というか、あんなの流したら、なこへの風当たりが余計に強くなるだけだと思うんだけどなぁ(秋元さんのなつみかん推しに関しては、前々から気に入られてたことは分かってたから、別にいいと思うけど)。さっしー的には「私のファンだったからって、私がゴリ推ししてる訳じゃないんだよ」ということを強調したかったのだろうか。
 ところで、こんだけ色々なエピソードがある中で、あえて「尾崎支配人が泣いた夜」というタイトルをつけたのは、どういう意図なんだろう? 物語的に最終盤のエピソードにした方が、観る側のドキドキ感を煽れると思ったのか。それとも、こうやってこの問題を強調することによって、来年の復帰に向けての伏線にしようとしているのか。あるいは、純粋に、彼女の中で今回の落選がそれほど重かったということを強調したかったのか(多分、本人に理由を聞いたら「全部」とか答えそうだけど)。
 最後に、個人的な趣向に基づく話を少々。とりあえず、葉月に(三期研全体の気持ちを代弁するような形での)発言の機会があったのは嬉しかった一方で、なおぽん・ましろが完全に空気だったのは残念。とはいえ、上述の通り、尺の事情を考えれば仕方がないとは思う。梅本君の卒業の件について一切触れられなかったのも、タイミング的に編集し直す暇が無かったのは分かる。むしろ、音声だけとはいえ、さくたべの弾き語りを流してもらえただけでも、私としては深く感謝したい。シングルのセンター争いを振り返る流れの中で、さくたべをすっ飛ばして控え目の話になっていた時には違和感を感じていたけど、あのタイミングであの弾き語りを流すために、あえて割愛したのだとすれば、それはそれでこの上なく名誉な話だしね。

 さて、他にも色々と語りたい話題はあったのですが、ちょっと長くなったので、今日のところはここまで。余裕があれば、また明日にでも書きます。

3 件のコメント:

  1. こんばんは。

    よくぞご覧になってくださいました。

    僕は1/31に観ました。

    その時から安武さんに梅本さんの弾き語りを聞いていただきたくて仕方がなかったのですが,「見るべきだと思いますよ」とお伝えして「何かあるな…」と思わせてしまうより,ご自身でお気づきになる楽しさを感じていただきたかったので,あえてお知らせしませんでした。

    安武さんは「むしろ,音声だけとはいえ…」というニュアンスで捉えていらっしゃるようですが,僕はあの演出がもっと重要な意味を持っていると認識しておりますよ。

    あの映画を見たHKT48ファンのうち,HKT48全メンバーの顔と名前を憶えている人はどれくらいいることでしょうか。

    HKT48は以前より注目を集める存在になりましたので,その分,所謂「ライト層」の方々もたくさんおられるはずなのです。

    そうした方々が歌声を聞いただけで「あっ,ちぃずだ…!」と気づくとは思えません。

    仮に,編集の時間が限られていたという事情があったにせよ,字幕で「昨年末に卒業した梅本泉の弾き語りである」ことを明示することは可能だったはずです。

    エンドロールや映画のパンフでは確かに「歌・梅本泉」と明記してありますが,意識して探さなければ気づかないような表記です。

    そして,もちろん,あえてそうしてあるのだと僕は思います。


    指原監督は,あの弾き語りに関する限り「梅本泉」を卒業メンバーとしてではなく,新人「ソロシンガー」として扱ったのではないでしょうか。

    映画の制作スケジュールから考えても,録音したのは卒業前だとは思われますが,「過去の梅本泉」よりも「未来の梅本泉」を映画の中に刻み込んだ素晴らしい演出だったと僕は感じました。


    次の記事も楽しみにお待ちしております。

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  2. 更新ありがとうございます(_ _).。o○
    わたしも色々と思うところはありましたが……
    改めて考えてみると事情もあるわけだししょうがないとは思えてきました。
    梅本泉推し的にはやはり、あそこで入れてもらえたのは本当に嬉しいことだし、感謝ですね(´-`).。oO(。
    さくたべ歌ってたの誰ですか?
    ってTwitterあげてる方もいて、未来の梅本泉さんのためにも繋がるものだったんじゃないかなと思います(´-`).。oO(


    言葉のつかいかたがすごく好みで毎回読ませて頂いています(_ _).。o○
    これからも楽しみにしています!

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  3. > Don Takeさん
     いつも温かいコメントをありがとうございます。実は「さくたべの弾き語りの場面がある」という噂は、映画を見る前からネット上で聞いていました(実際、それが映画を見に行くことを決めた一つの理由でもありました)。ただ、断片的な情報しか知らなかったので、てっきり、彼女自身が歌っている映像が流れるものだと思っていたため、正直、ちょっと残念に思う気持ちもありました。
     とはいえ、こういった形で、あえて堂々と主張せずに、ひっそりと友の旅立ちを見送る演出としてのみ使われるというのも、それはそれで彼女らしくて良かったのではないかな、という気もします。彼女自身、自分の卒業公演で大々的に演出されるのを望まなかったと言ってますし、テロップを入れなかったのも、本人の意思なのかもしれませんね。

    > 西田碧衣さん
     大変励みになるコメントを頂けて、恐縮です。正直、映画全体に関して言えば、不満な点は挙げようと思えばいくらでも出てくるのですが、「じゃあ、どの場面を削れば良かったのか」と考えると、結局、どういう形にしても誰かの不満は出る訳で……。
     もし、これが選抜組にスポットを当てただけの内容だったら、私は思いっきり不満をぶちまけていたと思いますが、主軸を「はるたんの物語」に据えてもらえたことで、ちょっと救われた気がします。まぁ、この辺り、まんまと支配人の策に踊らされてる気はしますが(苦笑)。
     欲を言えば、あの弾き語りの音源を、iTunes限定配信でもいいから、販売して欲しいところなんですけど、契約が切れた関係でもある以上、やっぱり難しいですかね。

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